説明
崩れを追って
Standing in Awe
吉友 嘉久子 著
■ 北日本新聞社
書籍情報
砂防界のノーベル賞「赤木賞」受賞の吉友嘉久子が、世界11カ国の被災地から、立山カルデラという巨大崩壊地と災害への備えを想う。
日本有数の暴れ川・常願寺川を生んだ立山カルデラ。飛越地震がつくった巨大崩壊地と、砂防工事にかかわる人びとに圧倒された著者は、立山砂防の語り部になろうと心に決める。
本書では、こころざしをともにした、立山砂防女性サロンの仲間たちと、ネパール、イタリア、カナダほか、海外の被災地跡を訪れた著者が、自然への畏怖の気持ちを静謐につづる。いつ、どこにくるか誰にも分からない自然災害に、日頃から備えておく大切さを問いかける一冊。
2008〜2018年まで北日本新聞朝刊に掲載した手記をもとに、立山カルデラの章を書き下ろし再構成した。現地の写真もカラーで収録。
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■目次
はじめに
神々の意志と祈り ── ネパール
切り立つダムが叫ぶもの ── イタリア
遠くにつながる砂防 ── カナダ
大自然をあるがままに ── ニュージーランド
リスクと村への愛着 ── インドネシア
水との闘いに挑み続けて ── オランダ
豪雨に消えた村 ── 台湾
生きている大地 ── ハワイ
監視と情報の備え ── ノルウェー
赤木博士の情熱に触れ ── オーストリア
癒えない被害の後遺症 ── フィリピン
今なお導かれ向き合う ── 立山カルデラ
解説
おわりに
■著者略歴
吉友 嘉久子(ヨシトモ カクコ)
神奈川県横浜市出身。北日本放送ラジオパーソナリティとして、朝の生放送番組を18年間担当した。その後、話力総合研究所北陸支社長を経て、OFFICE・よしとも代表に就任。企業研修や講演を通して人材育成に携わってきた。自ら呼びかけて発足した立山砂防女性サロンの会では、設立以来、精力的に活動を展開し、現在は顧問を務める。その活動ぶりが認められ、2014(平成26)年、砂防界のノーベル賞とされる「赤木賞」を受賞。砂防に関する著書も多数あり、立山カルデラで働く人々を描いた著作『巨石が来た道』は建設大臣表彰(平成8年)を受賞したほか、『立山の崩れと生きる』『カルデラの赤電話』『地震・地すべり・大崩落』などがある。『常願寺川治水叢書 暴れ川と生きる』の執筆も担当。立山カルデラ砂防博物館理事。
出版社 | 北日本新聞社 |
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著者名 | 吉友嘉久子 著 |
発売年月 | 2025年4月 |
価格 | 定価:1,650円 【本体1,500円+消費税150円】 |
判型 | 四六判 |
ページ数 | 64頁 |
ISBN | 978-4-86175-128-8 |
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